novel

□LIMBO(R‐18)
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目を閉じてしまえばいい。
耳を塞いでしまえばいい。
そうすれば、軋む心の声に気付かないふりが出来るから……。


バスタブの縁に座らせた彼女の脚の間に腰を下ろした俺は、先刻彼女の中に吐き出した白濁を指で掻き出している。
僅かに開いた唇から微かな喘ぎを漏らす彼女は、震える両の手で強くバスタブを掴み、目を閉じ顔を背けている。

「美咲ちゃん、綺麗にしてるだけなんだから、あんまりエッチな声出さないで」
俺は目の前に拡げさせた蜜壷に指を突き入れたままで彼女に声を掛けると、
「っ…そんな声、出してない……」
彼女は顔を背けたままで小さく呟く。
「これからお仕置きされるって言うのに、本当美咲ちゃんはいやらしいね。……それとも、期待してるのかな?」
そんな彼女に構わず、突き入れた指を捻りながら引き抜く。
「…ッぅ……ぁあっ」
ふるふると小刻みに震える彼女の中から掻き出される液体は、徐々に色を無くし、その為にそれが新たに溢れ出した蜜だと俺に知らせる。

「ホント…いやらしい身体だね」
俺はわざと大袈裟にため息をつきながら、独り言のように呟いて見せる。
「こんな、何されても悦ぶ身体には、何をしたらお仕置きになるのかな?」
「−−ッ」
脚を閉じる事も許されずただ俺に嬲られ続ける彼女は、俺の台詞に無言のまま唇を噛み締める。
「…奥まで、自分で拡げて見せてよ」
「そんな事……っ」
「出来るよね?」
俺はそう言うときつく閉じていた瞼を開き、許して欲しいと眼差しで訴える彼女を無視して従わせた。


顔を朱に染め自らの両手で秘裂を割り開く彼女に聞かせるように、開かれた花園を音を立てて弄ぶ。
「自分でこんなに拡げるなんて、やっぱり美咲ちゃんはエロいね」
「…そんな……碓氷が、……なのに…」
「普通言われても出来ないよ。なのにこんな奥まで見えるくらい拡げて、そのうえ音がする程濡らすなんてね…」
呆れたような声で言ってやると、花園の入り口がキュッと締まりどろりとした蜜が零れる。
「まったく…お仕置きのつもりだったけど、これじゃあお仕置きにならないね」
俺は口の端に浮かぶ笑みを隠しもせずにそう呟いた。
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