戦場のプロポーズ

□弐恋
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歌舞伎町、万事屋銀ちゃん―…




「ただいまー銀ちゃん、新八〜」



「あっお帰り。
神楽ちゃん、お金忘れたでしょう?それでどうやって酢昆布を買ったのかな?」


出迎えしたのは万事屋のメンバーの1人、新八。


「煩いな…新八。綺麗な美人さんが奢ってくれたんだヨ」


「ええぇー!!その人にちゃんとお礼言ったの!?」



「お礼しようとしたら風のように去って行って言えなかったアル…」



神楽はションボリする。



「そうなんだ。じゃあ今度会った時ちゃんとお礼言おうね?」




「うん!
銀ちゃん、この歌舞伎町で綺麗な美人さん居るアルか?」




「おいおい…神楽〜。
そんな美人さんが歌舞伎町に居たら銀さんナンパしてるよ?」


机の足を置いて週刊少年ジャンプを読んでいる人物こそ…この店のオーナー、坂田銀時。

特徴は…銀髪の天然パーマの木刀侍。





「そっか……」



「ちょっと待ってください!
ナンパって何ですか!?お前、最悪だよ!!」


突っ込む新八。どうたら、コイツもポジションはツッコミ役だ。




「本当に知らないアルか?
もう、女の中の女だったし……そうだ!その人キャラメル5つも買ってたアルヨ!!!」



「…キャラメルだと!!?」



突然、驚く銀時。キャラメルと言う名前のお菓子と…その数に…。




「神楽っ!ソイツの特徴をもっと詳しく教えろ!」



「銀ちゃん…急にどうしたアルか?
えっとね…特徴は…黒くて少し露出のある着物を着てたネ。
髪の色は…藍色で、目の色は…紫だったヨ!」



「銀さん、それがどうかしたんですか?…銀さん…銀さん!」


「…キャラメル…黒の着物…藍色…紫…」



「(その女の人の事を聞いて銀さんの様子が急に可笑しくなっちゃったよ…)」



「神楽…その女は俺より年下だったか?」


「うん。多分そうだと思うヨ。
確実に新八より年上で銀ちゃんより2歳ぐらいは年下ネ」


「そうだ…!
刀…刀を2本持ってたか!?」



「銀ちゃん…そこまで覚えてないアル…」



銀時は段々頭を抱え込む。



「…新八…今日の銀ちゃん…可笑しいアル…」

「そうんだね、神楽ちゃん。その女の人と何か関係あるのかな?」




「新八!ヅラだ!ヅラを呼んで来い!!」



「そんなっ!急に言われても…僕は桂さんの居場所何て知らないし…」










すると…1人の姿が現れた―…。







「どうしたんだ。何やら騒がしいぞ…銀時?」
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