BASARA夢

□第一章
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高校に入学して、二度目の夏休み。今日からゆっくり出来る…。と、のんびりしていた俺の携帯が鳴り響く。妹からだ。嫌な予感がしつつ、電話に出た。

『もしもし`何か用か』
「あ、お兄ちゃん`あのね、アタシの机に乗ってる紙袋持ってきて欲しいんだけど。今、暇`」
『まあ、暇だが…。場所は何処だ』

そう言うと、とあるビルの名前を指名された。妹の机を見れば、大きめの紙袋がドンと乗っていた。一つため息を吐き、服を着替え、帽子を被って外に出た。帽子を被るのは、顔をジロジロと良く見られるからだ。(酷い顔で悪かったな…)
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