TOA short
□ティアと彼
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ねぇ、ルーク。
あなたは今……
*ティアと彼*
夜空には飛行譜石が数えきれないほど輝いている。
昨日も、今日も、それはきっと明後日も変わらない。
同じ夜空をあきることなく毎日のように眺める。
それは悲しい?寂しい?
違うわ、優しい気持ち。
気がつけば、【あの日】から1年がたとうとしている。
彼女にとって、夜空に浮かぶ光は新鮮で謎めいたものであった。
魔界(クリフォト)からは外郭大地にはばまれ飛行譜石は見えなかった。
そんな新しい世界で、
彼に出逢った……。
『あの光にはどんな未来がしるされていたのかしら……。』
預言から解放された今では無意味なことね、
と思った。
その預言から解放してくれた【彼】は今……、
と想った。
ねぇ、お願いだから
還ってきてよ……。
【彼】と再び出逢うのは
さらに季節がひとめぐりしたのちのモノガタり。