一転

□楽しみながら
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「あっちー、アイス溶ける。
そして自分溶ける」
「溶けてみろよ」
「え、無理」


チビコンビの会話は毎回こんな感じだ。
こんなチビコンビも実はモテていたりする。

モテモテチビコンビ
なのだが、
二人は全く気にしてないというか、
気付いてんのか?
っていうくらいのスルー。

鈍感すぎるのか、わざとなのか…


鈍感といえば夏希。
彼女も何故か同性からモテる。
そりゃ勿論、
バスケしてる姿がかっこいいからだ。


そんなこんなでモテる夏希ちゃんに慰めてもらっているモテない馨くん。

いや、彼だって容姿はいいんだ。
ただ女の子好きという性格で少しばかり距離を置かれている。
可哀相に。

だがそんな姿を慰めたいと思う女の子だっているもんだから奴はめげずに頑張っていられるんだと思う。



「残念だったねー。よしよし」
「うわーん!やっぱ俺には夏希ちゃんが必要ですぅ〜!」
「お世辞言っても何もでないよー?」
「お世辞じゃないってぇ!」


夏希に抱き着きながら足をバタバタさせる馨。
それを嫌がらずに抱きしめてあげてるところが、
彼女のいいところだと思いました。
あれ、作文?




「んーまい」
「お前甘い物食べてる時とかほんと幸せそうだよな」
「あはは。
真は甘い食べ物好きだもんねー?」
「んな食ったら太るぞチビ!」
「うっせ、泣き虫」


こんな返しが返ってくるとは思わず、
馨はまた夏希に抱き着いて泣く。

ちょ、鼻水汚い。



それをよしよし笑っていられる夏希はやっぱりすごいとチビコンビは改めて思った。
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