一転

□楽しみながら
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「暑くて死にそう」
「いや死なねーだろ」

暑い

そう言い出したのは自由人こと真である。


そう言って
ふらふら〜
っとコンビニに入ろうとするところから自由人だ。


他の奴等は
コンビニなんて行く気はなくてもつられて、
我慢できなくて、
涼しいコンビニに入ってしまう。


「あいすー、あいすー…」


ふんふふーん

と変な歌を歌いながらふらふらとアイスを選ぶ自由人。


もし自分もアイスを選ぼうとする側になったら実に迷惑だ。


「まだ何か買うのか?」
「アイスミルクティ〜」
「んなの飲んでも身長伸びねぇぞ」
「うっせ」

自由人とチビの柚木葉。

まあどっちもチビだ。
二人でいる時の呼ばれ方はチビコンビだったりする。


ただ、その呼び方を遊び半分で言った奴がいて
半殺しにあったという黒い歴史があるので、
誰ももう呼ばない。

呼ぶとしたらいつものメンバーだ。


「おーい、そこのチビコンビは選び終わったー?」


天然という素晴らしい称号を持つ小峰夏希は、
今日も天然ぶりを発揮する。


「「あ゛あ゛ん?」」


半殺しにはあわないものの、
ハンパない殺気は飛ばされる。


しかし天然のここが強いところ。
天然だから殺気を飛ばされている事すら気づかない。


こーなるとチビコンビは

「「おぉ…ふ」」


とわけの分からん言葉を発して黙る。


天然にはチビも自由人も勝てないのだろうか。




「ねーねー、そこの彼女ー!
今から俺とデートにでも行かないっ?」


くるくると回って華麗にポーズを決めるくそマセガキは奏月馨。


彼女ー!
と呼ばれる女性は実に嫌な顔をしている、
がいつもの事だ。


そしてそのあと断られて夏希か加奈に慰めてもらっていたりする。


が、
今日は加奈が委員会でいないため夏希にでも慰めてもらいに行くだろう。

ご愁傷様。
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