一転

□忘れ物した
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「「…すいません」」
「ほんとに反省しているのか!?」
「「…………



……はい」」
「何だ今の間は!!」



あーあ、
また怒られちゃってるよー…




怒られているのは
内瀬真と柚木葉の二人。




二人はこの生徒会の一員である。



本人達は嫌々ながら入らされた感じ。

周りの人達がやってほしい、面白がって、興味本位で、

などの理由で沢山投票されて決まってしまった。


たった二人で対抗しても全生徒から投票されちゃ勝ち目はない。



お気の毒に、なんて思う。



怒っているのは二人と同い年で生徒会副会長の躍留文(ヤクル フミ)

二人からはふざけてよく
『ヤクルト』
と呼ばれたりする。
勿論その後は怒られる。



躍瑠文は会長を慕っていて、
生徒会唯一の物凄く真面目な人。



「ったく、綾羽先輩からも何か言って下さいよー!!」

「うん、別にいんじゃない?」
「先輩ィイイ!!!」


がたんと膝をつく躍瑠。
実に残念そう。


まあかれこれ1時間以上は説教くらってるし、
そろそろ許してあげてもいいでしょ。


最初はぶーぶー言ってた二人も今では敬語使ってるし。
間はあるけど。



二人が何故怒られてたのかは…
まあこないだの生徒会会議に無断で休んだから、
というよりはすっかり忘れていたらしい。

急ぎで言えなかった、
ならまだしも
すっかり忘れていた、
だったからか躍瑠はカンカンになって二人は怒られちゃったわけ。
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