一転
□とある屋上
1ページ/3ページ
「ねー、聞いてよー」
「?何ですか?そーまさん」
「昨日さ、親にジャンプ買いに行ってもらったんだよー」
「あー、昨日発売日でしたもんね。」
「そう。
買ってきてくれたんだけどね
なんと
うちの親
赤マル買ってきやがったの」
「それ親に頼むからだろーがァア!!」
「うるさいですよ、佐々木くん」
「いつもの事だけどねー。」
―屋上。
暑くなった地球。
僕等のいる屋上もまた、
太陽がカンカンに顔を覗かせている。
「暑いですねー」
「ねー」
少しぬるくなったサイダーを片手に教科書で自分を仰いでいる智。
智から借りたジャンプを読みながらてきとーに返事を返す想真。
そんな二人を見て、溜息をつく祥、はいつものこと。