一転

□憧れ
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現在。





「おい豆〜、そこの炭酸とって〜」



「身長が豆のやつに言われたくねぇ」


「いいじゃん豆、とってやりなよ」


「・・・・はい」



放課後の教室。


外は夕日が眩しい。


部屋には自由人と母さんと、



何故かぱっつんにだけ従う?


こいつは3年と一歳年上な先輩、遠藤比呂。



不思議なやつだ。



なぜ豆と言われてるかは、まあ・・


いつもどおり・・



遠藤(えんどう)


遠藤豆、えんどう豆、豆。



だから豆。



ただイスに座って雑談してたり。


「それにしてもお父さん遅くね?一緒に帰るんだろ?」



「うーん、何でやろ」



「げっ!真壁来んのかよ!?」


炭酸を取った豆は驚きのあまり飛び跳ね、



炭酸を振った。




「おいてめ豆コノヤロー!
炭酸開けた時にブシュッ!てなったらどうしてくれるんじゃおるぁ!」




炭酸一つでこの切れよう。



「・・・すまん」




「で、真壁がきたら何かやばいわけぇ?」



「べ、別に・・!」





そしてこの慌てよう。







「遅くなってごめんね、加奈ちゃん」




「だぁあああ!!でたああああ!!!!!」




「あ、おい!炭酸返せ!!」






そのまま走って教室の外へと消えていった豆。




なんなんだあの慌て方。


異常だろ。




「お前等なんかあったの?」



「い、いや・・・」


「別にー?」



お父さんだけ戸惑う、怪しい。




「んじゃ、帰るなー?自由は?」


「何かチビが待っとけって」


「ははっ、そうなんだ」




ここで二人は

『どっちもチビな(小さい)のに』


と思って笑うわけで。




「じゃねー」

「じゃあまた明日」

「おー」




しょーもない謎が残った一日は幕を閉じた。








憧れ
―End。




あとがき↓
(小さい子凶暴すぎる(笑
えと、豆とは昔父さんをいじめてた強敵の一人。
まさかの同じ高校に通ってるわけで。
豆は二人があの時の二人だと気付いています。
父さんも気付いてます。
何故か母さんは気付いてません。その内気付くと思います)
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