一転

□憧れ
7ページ/8ページ


中学校。






「あれ、今日真壁は?」



「いるじゃん、あそこ」



「え!いたのいかよ!」


「まじ!?気付かなかった〜!」


「あいつ影より薄いよな、だっせー」


「馬鹿!聞こえるぞ!」


「いや聞こえてていいじゃん別に」










ああ、聞こえてるよ。





そう僕は・・・



加奈ちゃんがいなくなってから中学に入ってまた、


昔と同じように繰り返してしまった。






やっぱり加奈ちゃんがいないと、僕は・・・








情けない。





何も変わってない。





変わったといえば、この伸びた髪と身長。




目立ちたくないと思ってかけた伊達めがね。






加奈ちゃんと笑ってたあの頃とは全くの別人になっていた。











ほんと、情けない
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ