一転

□強く優しい
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あたしの家でぱっつんと遊んでた時。


電気つけて窓開けっ放しだったからかな…




あたしの部屋にカメムシが入ってきちゃったよね。



あたしは虫が駄目だから、ぱっつんに任せちゃって。




「あたしほんと虫駄目なんだって!蟻でも無理なんだって!!!」



そう言って、必死に拒むあたしを見て


『私も苦手なんだけどな…』



って顔したね。


でも捕まえてくれたよね。




ほんとにびっくりして、
ほんとに嬉しくって。



ぱっつん強いな、って思ったよ。






―――――――――――





「遅いなあ、ぱっつん…」



いつも帰る途中で家に寄ってくれるよね。



たまに遅くて、今日は来てくれないのかな?



って思うけど、



「ごめん、こんな時間に…」



それでも、家に寄ってくれるよね。




そんな友達が持ててあたしは幸せ者だって思うよ。

相棒だよ。



あたしが勝手にそう言ってるだけだけどね。






―――――――――――



「早退?」


こないだ学校早退しちゃったよね。





無理してたのかな?





だから少しでも役に立ちたくて、
今までの御礼がしたくて。




早退した次の日、



ホットケーキつくってあげたんだ。




砂糖多めに入れちゃって。
三種類も味が違うホットケーキ作っちゃって。



甘いシロップいっぱいかけて。



でもその日、部活で家に来るの遅かったね。




大変だったね。



ふかふかのホットケーキ、もう冷えちゃった。




流石にその日は食べれなくて、


だから次の日また来てくれたから、その時に。



でも冷蔵庫に眠ってて、もうおいしくなくなってるよ。

ふかふかのホットケーキがもうへにょへにょ。


美味しくないよね、食べなくてもいいよ。


冷たいし…




「私いつも冷えてるの食べてるから」


そう言って笑って食べてくれたよね。



美味しい、美味しいって。




凄く嬉しかったんだよ。

作った甲斐があったな、って思った。










ぱっつんは優しくて時に強い。

あたしも色々と負けてられないと思う。





そんなぱっつんはあたしの大好きな友達で一人だけの相棒です。







相棒
―End。




あとがき↓
(今回は短くまとめてみました。
真が見たぱっつんの強く優しいところ。
きっとまだまだありますよ)
 

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