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□人狼ゲーム
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「はい!皆さんこんにちは!この世界の創設者こと、燐火です!今日は創設五周年ということで、住人の皆さんで人狼ゲームをしよう!いえーい⭐︎」

「いやなんでだよ!」
そうツッコミを入れたのは、白髪のチート少女、りんねだった。
「えー?何か不満でも?」
「いやだってなんでよりによって人狼なのよ?前回の一周年記念の時みたいにオリジナル小説作ればいいじゃない」
「うるせええこちとら忙しくてネタをひねり出す暇がなかったんじゃい!あと前回の話持ち出すのやめて!氏にたくなる!」
「メタいわ!てか黒歴史なら消せば?」
「一周年記念なのに消せるか!」
「…あのー、お取込み中悪いんだけど」
そういって会話に割り込んできたのは、雪女の霙だった。
「言い争ってないで、人狼げーむとは一体何なのか教えてくださる?」
「あー、そういえば人狼知らない人多数だったね。
まあ、そのためにやり方を書いた紙を用意してあるし、ちゃんと説明するから安心しなよ」
そう、ここにいるのは私の世界の住人のうち、二次創作にやってきた子達である。出身時代がバラバラなため、人狼ゲームのルールを知らない人も多い。
りんねとの喧嘩もいい感じに切り上げられたので、気をとり直して、私はルールを書いた紙を配り始めた


人狼ゲームの遊び方
人狼ゲームは昼の部と夜の部に分かれている。
昼の部では五分間裁判を行い、人狼など、有害であると思う人に投票し、最も票が多かった者を一人処刑する。
夜の部では与えられた役割に従ってそれぞれ行動する。
参加者は以下の役割を与えらる。自分の役割が何であるかは、公開してもいいし、秘密にしても構わない。

第一陣営:村人陣営
一般市民(二人):何もできない。
占い師(二人):毎晩、村人を一人だけ占い、人狼かどうかを判別できる。
霊媒師(一人):毎晩、死亡した村人が人狼だったかどうかを判別できる。
狩人(一人):毎晩、村人を一人だけ守護する。守護された村人は人狼の襲撃を受けない。
密猟者(一人):狩人と役割は同じだが、占い師、霊媒師、サトリには人狼として認識される


第二陣営:人狼陣営
人狼(二人):毎晩、村人を一人だけ襲撃する。
狂人(一人):人狼の味方についた村人。人狼を守るため嘘をついて捜査を撹乱するのが主な役割。
サトリ(一人):人狼の味方についた占い師。毎晩、村人を一人だけ占い、人狼か占い師かを判別できる。
殺戮者(一人):自分に関わってきた者を全て死亡させる。

第三陣営:妖狐陣営
妖狐(一人):人狼に襲撃されても死なないが、占い師に占われると死亡する。
背徳者(一人):妖狐の味方についた村人。妖狐が死亡すると後を追って死亡する。

勝利条件
第一陣営:妖狐を排除した後、人狼を全滅させれば勝ち。
第二陣営:妖狐を排除した後、人狼の人数と人狼以外の人数が同数になれば勝ち。
第三陣営:人狼が全滅した時に生き残っていれば勝ち。

参加者
シェリー・エスペース、リンカ・フレイル、エンフェルメダ、玉藻、メーア・シュトローム、ソル・スカイル、ルナ・スカイル、ノエル・ミステール、哀里乱歩、哀里亜笠、桜島煉、桜島爛、霙、りんね


「…さて、何か質問は?」
そう聞くと、メーアが手を挙げた
「はいはーい!『殺戮者』って何て読むのにゃ?あとこれ役割がよくわかんないにゃ」
「そこかよ!
えー、これの読みは『さつりくしゃ』、役割は、わかりやすく言えば、もし占い師が殺戮者を占ったら占い師が死ぬ、人狼が殺戮者を襲撃したら人狼が死ぬ、って感じだね」
「え…なにそれこわい」
「他に質問は?
おや、ノエルちゃん、何か言いたそうだね?」
「…もし、昼の部での投票で一番票が多かったのが二人いた場合はどうなるの?」
「その場合は決戦投票が行われるよ。それで最も票が多かった人が処刑されるわけ」
「ふうん…」
「他にはあるかな?」
私はみんなを見渡した。
「…なさそうだね。
じゃあ、始めようか。まず、役割を決めるためにクジをひいてもらうよ」

こうして、五周年記念人狼ゲーム大会が始まった。
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