短編

□半径50センチメートル カラメルな日々
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「あのー…つばさちゃん」
「なあにめぐちゃん」
「強引なんじゃないかなこれは」


あたしの上に馬乗りになっている幼なじみを見る。
にこにこしたつばさに見下ろされ、我が身の危機を感じたあたしは、あはっと笑い直ぐ様下から抜け出そうとする。
それに気付いた彼女はあたしが起き上がらないよう、あたしの肩を左手で押さえる。


「逃がさないからね?」


その無邪気な笑顔で一体どれだけの人間を虜にしたんだろう。
…まあ一番初めに虜になったのはあたしだろうけど。
でもだからといって、この状況はいただけない!
段々顔が近付いてくるつばさを見ながら、唇を噛み締めた。








半径50センチメートル
カラメルな日々
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