狂詩曲−rhapsody−

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配達のためのスープを買いにやってきたのは、24時間7日間市場(トゥエンティフォーセブンマーケッツ)だった。

おそらく文字通り、7日間という期間限定で24四時間いつでも開いている市場ということだろう。



「あ、これでいいんじゃない?」


ショーが“スープ三兄弟の缶スープ”を指差した。
そこには二種類の缶スープがあり、右は左に比べて売れているようだった。


「確かに美味しそうですね…」

ゴーシュは左の缶を見て呟く。
しかし、アリアとショーは右の缶を見ていた。



「じゃあ、これを20個お願いします!」

ゴーシュが勢い良く左の缶を指差して言った。


「買いすぎでしょ、ゴーシュ…」

「そうよ。それに、右の方が美味しそうじゃない?」

そんなに要らない、と言うショーに同意するアリア。
アリアの言うように、右の缶スープの方が美味しそうだった。
残っている数を見ても右の方が売れている。


「アリア…!僕はきっと左だと…」

「相変わらずゴーシュって味覚音痴ーっ」

「ふふ、そうね。」


それでも左だと言い張るゴーシュに、ショーとアリアは呆れた。


「じゃ、それ
あたしが払うわ」

「え…」

ゴーシュは驚いてアリアを見た。
そんなゴーシュもお構い無しにアリアは、マズソーだけど!と続ける。

何故アリアがそれの代金を支払おうとするのかを知っているショーは苦笑しながら見ている。



「まぁまぁ、アリアが払うって言ってくれてるんだから良いじゃない。甘えておきなさいよ」

ショーがそう言うと、ゴーシュは

「では、頼みます。アリア・リンク」

案外あっさりと引き下がった。





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