頂き物

□お昼の一コマ
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チチチチ・・・










小鳥のさえずりが聞こえるこの場所。
最近俺が見つけたお気に入りの場所だ。
学校とは思えない広々とした芝生。周りはぐるっと草で覆われていて、一歩芝生に寝転べば広々とした綺麗な青空を拝むことが出来る。










さて、ずーーっと昼飯も食べずに俺ここにいるわけはなんだとおもう?(どこかの橙オカンに昼ごはんでしょっ!っておこられそうだけど)















こたえは簡単。











昼飯つかお弁当忘れました。



や、俺もちゃんと学校あるって分かってたんだよっ!?
だからわざわざ朝早くに弁当作ったんだ。
でも、よりによって、玄関ところで時計みたら登校時間とっくに過ぎていて・・。
見事に弁当だけ玄関に置きっぱなしにしてきてしてしまったという。


おい、今馬鹿って言った奴出てこいよ?俺がじきじきに相手してやるぜ?
分かってるよ馬鹿なのは!!本人が痛いくらいにさぁーっ!!でも忘れたんだから仕方がないだろーーーーーっ!!





はぁ・・はぁ・・・



疲れた。うん。無駄に。

アレだね。心の中でも絶叫しすぎると疲れるんだね。





「はぁー・・。」




それにしても・・・・





「腹減ったー。(ぐぅぅうううう)」





もう腹減りすぎて死にそうですよー。
誰か飯くれぇぇええええーーー。






「おい」

今ならもれなく俺の大事な消しゴムちゃんあげるからさー。


「おいっ!!」

いらないって?コレ結構貴重なんだぜ?あれだ、ほら、カドがいっぱいついてるやつでさ、むちゃくちゃ消しやすいんだよ!!
俺消しゴムコレしかねぇんだ。そのなけなしの財産あげるから飯クレ――――

バシッ


「いてぇっ!!」


ちょ、めちゃくちゃいてぇんだけどっ!?何だよコレ!


「・・・・。」

は、え、なんで・・・なんでメロンパンが飛んできたんですかぁぁああああああっ!!
なに?ミステリー?新しい怪奇現象ですかー!?地味に怖いんですけどっ


「おい」

「?」



はてさて。メロンパンから声が。


「そっちじゃねぇよ。こっちだ。」

「・・・・・。」



首を不自然にきしませながら寝転がった状態で首を上に上げると・・・


すっばらしい笑顔で嫌ぁな笑みを浮かべた不良さんが。






ちょ、俺になんの様ですかーー?





「・・・・・・・。」
「・・・・・。」





「・・・なんかいったらどうだ。」
「・・いや、なんか不良さんが片手いっぱいに菓子パン持ってるの見て何を言えと?」


そのミスマッチさに笑っていいですか?



「いや、笑うな。」
「あれ?俺何もいってねぇけど。」
「声に出てた!」
「あれま。」


そりゃ悪かった。けどさ。


「なんでそんなに持ってんの」


数えてみると合計6個。(投げつけられたかわいそうな)このパンあわせて計7個
この学園のパンは学食のおばちゃんのコネで手作りパンを此処作ってるからめちゃくちゃうまくて人気なんだ!

そんなパンを7個も持っているとは・・・おぬし、なかなかやりよるな・・・・。(誰だ
よお前。





「あ-・・・貰った」

「貰った・・?あ、まさかっ!」
「?」

こいつ顔よく見たら超イケメン君だから女の子に貢がれ「ちげぇっ!!何でそうなんだよっ!!」

「・・チッ」
「舌打ちっ?」


何だおもんねぇー。



「んじゃ、何?」

「と、とにかく食えよ!たくさんあんだからよっ!」

「お、おう」



なんだ、なんだ、赤くさせてよー。
まぁ、でも・・せっかく貰ったんだし、食うか!



あ、でもその前に





「ありがとなっ!(ニコッ)」





















(――――っ//////)
(不意打ちだ。つか、言えるかよ・・。)
(お前のためにわざわざ買いに行ったなんか)
(情けねぇじゃねぇーか。)



(あ、そだ。名前何?)
(Σ今更っ?!)


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