☆手が届いたら

□ACT.8
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一方…勝希がいる部屋では、


「誰に…やられた?」


鶫は起きていた。
性格には今起きたのだろう。
勝希を見るなり誰よりも先に勝希の下に駆け寄った。
只今ベッドにへばりついている。


「おーい。鶫ー。相手さん困ってるだろ?」


鶫に聞こえるように耳元で喋る鶫のおもり役勇志。
それでも離れる気はないらしく、更にへばりついた。
勇志が諦めた後、誉が口を開いた。


「勝希君体はもう大丈夫かい?」


「あぁ、お婿に行かれへんなったわ」


お前等の金魚のフンのせいで…な…。


「そうか、大した事なくてよかったよ」


大したこと大ありじゃ!!
お婿に行かれへんねんで?
どないしてくれんのアンタら!


「大したこと…ある」


お!さっすが鶫!
わかってくれてんやん。

「だから…俺が…お婿さんに…なっ「変態」…………」


鶫が全て言い切る前に勝希は先手を打った。
先手を打たれた鶫は白目を向いて気絶。
よっぽど悲しかったのだろう。
勇志がせっせと鶫を保護し始めた。


「ところで…少し込み入った話しをしても良いかな?」




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