☆手が届いたら

□ACT.8
4ページ/22ページ

…と、そこへ…


コンコン


「勝希君?」


この声…生徒会?
次から次にうっとい奴らやなぁ!!


「勝希、変装してベッドに病人らしく寝とけよ?」


「あいよ」


一瞬でこの部屋の空気が変わった。
何だかんだ楽しく話しをしていても勝希は昨日犯されかけている。
特にこれといった外傷はない物の、病人としてベッドに寝ているのがセオリー。


「お前ら三人もちっと大人しくしとけ」


剛は全員に指示を出しノックし続けるドアを開けた。


「あのね、んなノックしなくても気づいてんだけど」


「すまないね。勝希君の容態を見に来たんだ」


すまないと思うなら帰っとくれ!!


開口一番に出て来たのは新井 誉。


「はぁ。取りあえず、入れよ」


そして、ゾロゾロと平太郎、翼、鶫、勇志が部屋の中に入ってきた。
その中には新堂の姿は全く見受けられなかった。


「新堂は?」


「いっちゃんはねー「はい。平ちゃんダーメだよ」ん〜フグフグ」


翼が背後から手を伸ばし平太郎の口をガッツリ抑えた。
抑えられた平太郎は何を言っているかわからない。
剛は何かあるな?と思うが、新堂はウザいので関わらない事にした。


.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ