☆手が届いたら
□ACT.8
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…と、そこへ…
コンコン
「勝希君?」
この声…生徒会?
次から次にうっとい奴らやなぁ!!
「勝希、変装してベッドに病人らしく寝とけよ?」
「あいよ」
一瞬でこの部屋の空気が変わった。
何だかんだ楽しく話しをしていても勝希は昨日犯されかけている。
特にこれといった外傷はない物の、病人としてベッドに寝ているのがセオリー。
「お前ら三人もちっと大人しくしとけ」
剛は全員に指示を出しノックし続けるドアを開けた。
「あのね、んなノックしなくても気づいてんだけど」
「すまないね。勝希君の容態を見に来たんだ」
すまないと思うなら帰っとくれ!!
開口一番に出て来たのは新井 誉。
「はぁ。取りあえず、入れよ」
そして、ゾロゾロと平太郎、翼、鶫、勇志が部屋の中に入ってきた。
その中には新堂の姿は全く見受けられなかった。
「新堂は?」
「いっちゃんはねー「はい。平ちゃんダーメだよ」ん〜フグフグ」
翼が背後から手を伸ばし平太郎の口をガッツリ抑えた。
抑えられた平太郎は何を言っているかわからない。
剛は何かあるな?と思うが、新堂はウザいので関わらない事にした。
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