☆手が届いたら
□ACT.8
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そしてあれから…約5時間ぐらいは経過しただろうか?
あの後詰め寄られた三人に仕方なく変装の理由、転入してきた理由、白い子豹だと言うことを全て明らかにした。
今現在、全ての話しが終わり三人の感想をジッと待っている勝希。
「すげー!!!」
「勝希君、綺麗だねー」
「アフロ蒸れるでしょ?」
三者三様。それぞれの感想を述べた。
…が、勝希の思うような抽象的な感想が聞こえてこない。
全く的を得ていない感想に勝希は笑い出した。
「あはははは!ホンマお前らってなんやよーわからんわっ」
涙を目に溜めて笑い転げる勝希を剛以外は口をポカンと空けたまま見ている。
そりゃそーだ。
勝希はこの話しを心から嫌がる。
その上事実を知った今、こいつらの態度が急に変わるかもしんねーんだ。
勝希にとって一番怖がる言葉を投げかけるともかぎらねぇ。
そんな中こいつらのどうでも良い言葉は勝希にとって…傷薬みたいなもんだな。
「よかったな…勝希」
「ん?…せやな…」
今だ勝希の目や髪を見ては綺麗だ格好いい、アフロはどーだこーだと話しをする4人をホッとした気持ちで見守る剛。
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