☆手が届いたら
□ACT.5
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ガラントした室内。
生活に必要な物だけ綺麗に並べられている。
自室に戻り部屋の中にあったダンボールを剛に手伝ってもらい片っ端から片付けた。
そしてやっと部屋の中が落ち着き、部屋の中央にあるメインテーブルを中心に向かい合ってすわり、二人揃ってコーヒーを飲みながらタバコを吸う。
「で、取り合えず俺から話しますか。俺が個々に来た理由は知ってんの?」
「あぁ。大体な、光輝さんと兄貴に聞いたから」
灰皿に吸い終わったタバコをギュッと押し付け、剛にゆっくり目を合わせていく勝希。
「ほな、本題やけど、なんでjokerの頭は俺を探してんの?なんで一般の生徒でも白い子豹の事知ってんの?にんで剛と克にぃはここにおんの?」
「お前¨なんで?¨ばっかじゃん」
「誤魔化すな」
強い視線を剛にぶつける。
剛は降参とでも言うように両手を耳の横に挙げ、オーバーなリアクションを取った。
「取り合えず、落ち着け?」
「俺はいつでも本気や」
「…勝希さん?話しズレてません?」
「ほんで?どないなん?」
残っていたコーヒーを飲み干し、昔話と現在の物語を語り出した。
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