☆手が届いたら

□ACT.9
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チュンチュン…。


「………」


朝6時。
勝希は窓の外から遠慮無しに入り込んでくる暑い日差しに否が応でも起こされた。

そしてチラリと目覚まし時計に目線を寄せた。


「…6、時?こんな寝起き良かったっけ?俺…」


のそっと廻らない頭を起こし、猫がするように延びをして見せた。


「ふぁ〜。時間もあるし、シャワーでも浴びますか」


そして、シャワールームに消えていく勝希。








「剛ー!!!ちょぉ、バスタオル取ってや!」


「…………」


シャワールームから叫ぶが、目当ての人からはうんともすんとも聞こえてこない。


「…。せや、昨日たまには自分の部屋で寝ろゆうたんやったわ」


仕方無くボトボトに塗れたままバスタオルを探すため、部屋の中を徘徊する。

取り敢えず…今の格好誰にも見られた無いわー。
ガチャ…


「…ん?」


「あ…ミニマム!」


「殺す!見んな!」


お約束通りノックもせずに楓が現れた。
その後ろには壮弥と広太もいている。


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