☆手が届いたら
□ACT.4
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―食堂―
はぁー。凄いですね。
食堂に居てる人数、そしてまた、無駄遣い過ぎる食堂。
あぁ。もぅ、ツッコムのも面倒くさい…。
そして、一歩食堂に入れば、教室よりもパワーアップした暴言の数々に圧倒される。
俺の休まる場所は何処ですか?
キャーーー
な、何?!
「なぁ、広太。なんでこんな騒いでんの?」
「んーと、多分、生徒会かこの学園で人気のある人が食堂に来たんじゃないかな?」
はぁー。さすが変態…。
騒いでる奴全員ホモ決定。
「おい!そこのアフロ」
「あぁ!?」
やばっ、つい喧嘩越になってしまった。
「アフロ、お前アフロすげーな」
さっきから、アフロを連発して人混みをかき分けながらこっちに向かってくる。
その男の顔を見て、息を飲んだのがわかった。
とても克に似ていて、とても懐かしい…。
「…っ。剛!!!」
いてもたっても居られなくなった勝希は、場所を考えずに剛と読んだ人物に抱きついた。
「元気してたか?勝希」
「剛も元気やったか?てかよぉアフロやのに解ったな?」
「あぁ。兄貴に聞いてたからな」