☆手が届いたら
□ACT.2
1ページ/21ページ
〜♪〜♪
「ん〜。…」
〜♪〜♪
「…うるせー!!」
携帯のけたたましい目覚まし音にキレ、しょうがなく起きる勝希。
結局昨日は、あのままうなだれたまま自室に入り、秒殺で寝てしまった。
で…朝が苦手な俺、今までに何回壁に穴あけて時計を壊したか…
少し…?いや、かなり機嫌の悪い目覚めで、未だに音を鳴り散らす携帯の時計をみ見た。
AM10:31
「あーーー!!」
昨日光輝から12時に理事長室に来いと言われ、アラームをセットしたのが8時…。
「なんで8時に鳴ってへんねん?!てか、こんな時間やったら間に合うも糞もないやろ?ホンマお前役立たずやねんって!」
何の責任も無い携帯にビシッと、怒鳴り散らす。
時間も時間なので、物凄い勢いで身支度を整えた。
昨日の夜、学園に来るのは私服で良いと言われていたので、淡い色のジーパンに、サーフブランドのロンTを着て、財布と携帯を後ろのポケットに突っ込む。
ふ…と下を見ると、昨日装着命令を出された、メガネ、カツラ、コンタクトが散らばっていた。
今日ぐらい付けんでもえぇよな?
まぁ、メガネの替わりっちゃなんやけど…。
これでえぇか。
.