☆手が届いたら

□ACT.1
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―in 緑彩高校 ―
はぁ…はぁ…
俺…はぁ……お、追いかけられてますっ!
違う高校の奴らに…
てか…ここは学校だろ?
勉強する場所を鬼ごっこになんて使っちゃだめだろー?

って!そんな暢気なこと言ってたら、後ろの強面の鬼さんにタッチされちゃうぞー☆

…じゃなくて…。

追いかけてくる奴らは、見てくれのでかい奴らが15、6人ほどで押し寄せてくる。
地響きと、怖い雄叫びをあげて。

ドッドドッドドド

これじゃ、捕まるかな?
と諦め掛けたところで、

「はぁー。やっと追い付いたぞ。」


追いかてた奴らも少し疲れたみたいで、全員息が上がっていた。


「もう走り疲れただろ?そろそろ大人しく、俺らについて来たら?」


この中でも一番トップであるだろう男が、低くドスの効いた声でゆっくりと喋りだしたのを合図に、回りにいた奴らも独りの少年を中心に取り囲む。
そんな者にビクリともせず、少年は、息を整え先ほどの男よりも威圧のある声と目で身動き取れないぐらいに睨み殺す。


そして…



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