☆短いお話

□真っ逆様な人生〜過ぎる日々〜
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大園さんとの出逢いから一週間が立った。
そして今現在、実は大園さんと同居していたりする。

あの夜の後、俺は家が無いことや親がいないことなど、全て包み隠さずに話しをした。
すると、¨ここに住まないか? ¨と提案してくれたが、如何せん大園さんの家はマンションのクセにでかい!広い!そして、明らかに値の張りそうな部屋。
割り勘で家賃を支払うにしても、俺にはその半分でさえ払えるか解らない。

そこで、もう一つ提案を出してきた。
この家の家事全般を全てする替わりに部屋を借りる。
つまり、炊事、洗濯、掃除をする事がない、否、全くしない大園さんの代わりに俺が動き回る。

そして二つ返事で、互いの需要と供給が成り立った。


「ふぁーー!よし!今日も頑張るぞ!」


暖房のかかった暖かい部屋。
まだ、この部屋には物が少ない。
ベッドとクローゼットだけ完備された部屋。
元々、私物は無いようなもの、引っ越す時にその荷物の少なさに大園さんに驚かれた。

ベッドからゆっくりとした動作で降りてリビングに繋がる部屋のドアを開ける。




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