・シンフォニーとバッカス

□シンフォニーとバッカス 2nd 1
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休みだった昨日、エドがうちに来て食事を作るって言って。
ボクは3時頃に駅まで迎えに行った。
そしてスーパーで一緒に買出しをしてから帰ってきたんだ。

一緒にキッチンに並んで、料理を作った。
手際よく材料を準備していくエド。
ボクはそれの手伝いだか、邪魔だかわかんない事してた。

「いいから、ニンジンも玉ねぎもセロリもみんな一口大に切って。あ、ナスも入れようかな。」
「一口大って、この位かな?」

ボクは親指と人差し指を丸めて、オーケーマークを作る。

「うん、そんくらい。全部切れよ。」
「うわ・・・。」

ザクザク切って、ボウルに入れる。

深めの鍋に、鶏のモモ肉を油ひいて少し焼いた。

「いいぞ、野菜全部入れて。」
「豪快だね。」

バサッといれたら、トマトの水煮缶を入れる。
その空き缶に水を入れて、また鍋に入れた。

「こうすっと、捨てる時汚れないんだよ。」

ポイポイと、コンソメキューブを3つほど放り込む。

「後はひたすら煮込むだけ。」
「なんか量、多くない?」
「いいんだよ、残ったら冷凍しとけ。パスタソースに使えるから。」
「ああ、なるほどね。」
「煮えたら、塩とコショウとトマトケチャップで味を調えるだけ。簡単だろ?」
「でも、トマトで酸っぱそうだよ。」
「そういう時は迷わず、砂糖入れりゃいいんだよ。」
「・・・やっぱり、豪快だね。」


出来上がった鶏のトマト煮は、野菜たっぷりで美味しかった。
確かに、この中にパスタ入れても美味しそうだな。


「作り置きして、よくパスタとかマカロニとかと和えて食ったんだ。」


・・・誰と?とは聞けなかった・・・。


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