ボクの事情

□ボクの事情 クリスマス編 C
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自分は上着すらそのままなだが、乱暴にアルフォンスの服を脱がし服はそこらじゅうに投げて捨てた。

「…シャワー、浴びてないけど…」
「うるせえな。黙ってろ…」

鎖骨あたりの白い肌に薄ぼんやりと紅い痕が残っていた。
数日前に付けた痕がまだ残っていたようだ。
それにも腹が立って、エドワードは噛みつく。
ビクリと身体を強張らせたが、声も出さずにアルフォンスはされるまま抗わなかった。
両胸の突起も指でつねるようにして引っ張る。
いつもの様に優しくなんて触ってやるものかと、全てが乱雑で相手の気持ちなんて考えていなかった。

「いっ!」

顔が歪むので痛いのだろう。
それにもいつもみたいに文句も言わず、黙っていた。
そうしろと言ったのは自分だが、腹が立つ。

「あの男が優しくお前を抱くとは限らねえもんな。多少痛くても大丈夫なんだろ?」
「…好きにすればいい…これで今までの借りがチャラになるなら、どうってことない」
「そうかよ。なら、遠慮はいらねえな」

そんな抱き方、今までした事はない。
そんな趣味もない。
でも、貪るように身体中を噛み、肌を強く吸い痕をつけた。
それにしても、また痩せたのだろう。
一緒に暮らし始めて健康的な体つきになっていたのが、出会ったころの様に透明な白い肌に無駄な肉も無い細い身体になっていた。

『なんだよ…もっと喰えよ…』

言えないが、心ではそう思う。
アルフォンスの中心は中途半端に硬くなっていた。
どうやって触ればさらに固くなり、吐精までいくか知っている。
知ってはいるがあえて触れずにいた。
なんでこんな扱いをしているのだろう。
嫌ったなら放っておけばいいだけなのに。
それも出来ずに、抱こうとしていた。
抱きたかったのだ。


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