・シンフォニーとバッカス
□シンフォニーとバッカス 8
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エドにすっごい迷惑かけちゃった･･･。
あんなに不機嫌になってるの、初めて見たかも。
そんなに嘘だって知られるの、嫌だったのか…。
悪い事しちゃったな。
指輪はまた、エドの手に渡ったけど。
もしかしてあの指輪は、呪われてんじゃないかな。
あの指輪の所為で、マスタングさんに会う事になっちゃったしね。
ボクと知り合わなければ、今だって会わなくて済んだんだ。
うわぁ、ゴメン。
今度、あの指輪を火山に捨てに着なきゃいけないのかな？
なんて、馬鹿な発想したりして。
でも、マスタングさんとの間に何があったのか気になる･･･。
聞けないけど、いつか話してくれる時が来るといいな。
数日して、エドからメールが来た。
『演劇とか興味あるか?』
･･･なんて、いつも通り簡潔なんだろう。
あっても無くても『あります。』って答えるに決まってるけどさ。
そうメールしたら、
『チケット貰った。行くか？』
なんの劇だか解らないけど、行くよ。そりゃ行きますよ。
きっと、店のお客さんが劇団員でミニシアターのチケットくれたのかもね。
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