ゾロビン

□洗濯日和
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洗濯日和

 今日はこの島で、洗濯大会となった。
人がいる町から遠く離れた、今は使われていない古い廃虚の並ぶ用水路が洗濯場になる。
あたたかな日差しの中、きれいで澄んだ水が流れている。

一角に広げられた場所があり、そこは昔洗濯や野菜を洗ったりする所であったのだろう。
船の中でも洗濯はするが、貴重な真水。
そうそう大量に洗濯用に使うわけにはいかない。
こんな時ばかりは、普段洗えないカーテンやカーペット、ベッドカバーなど大物を洗濯するいいチャンスだ。

「時間との勝負ね。」

山のように積み重ねた洗濯ものを見て、ナミはつぶやいた。
天気の問題ではなく、クルーのやる気の問題である。
どうせルフィーは、シーツ1枚洗い終えるまでに飽きてしまい遊びだすだろう。
それにつられて、嫌々なふりをしながらウソップも一緒に遊びだす。
チョッパーは遊びに参加したいが、私が怖くて遊びに行かないもののそわそわしだす。
気をそらされて、ペースが落ちるにきまっている。
フランキーに至っては、未知数で予想がつかない。
もっとも、いままで普段から洗濯なんてした事もないだろうし。

最初から最後まできっちり働くのは、決まって私とロビンとサンジくんなのだ。
ゾロだって、いつ寝だすかわからないし。
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