ゾロビン
□アクシデント
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「アクシデント」
グランドラインにはよくあるストームだった。
メリー号からサニー号に代わり、多少の嵐でも特に何もしなくても乗り切れるようになったが、それでも時にはクルー全員で
船中駆け回って乗り切らなくてはいけない事もあった。
まぁ、それも日常のひとつでありたいした事件にもならなかった、、、ハズだった。
しかし、その日はちょっとしたアクシデントが起こっていた。
「マストをたため〜!!」
「舵を切って!!」
と船内、船外それぞれクルー全員走り回っていた。
荒れ狂う海に、サニー号は遊ばれていた。でもメリー号のときのような浸水は無かった。
「横波が来るぞ!!」
と誰かが叫んだ。
ちょうどその時、ゾロは下へロビンは上へ階段で交差しようとしていたとき、船は横波でグラリと大きく傾いた。
「おっとッ!!」
とみんな一様にバランスを崩した。
かなりの横波でもサニー号は転覆することもなく、すぐ立て直していた。
「みんな、大丈夫?!」
とナミが声を上げた。
「こっちは平気だ。」
とあちらこちらから返事が返ってきてホッとした。
だが、約2名だけ別の意味で『大丈夫』ではなかった。