ゾロビン
□「オセロ」
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「またロビンの勝ちかよ。」
ぎゃ〜と、なかば悲鳴のように倒れこみながらウソップが叫んだ。
昼食の後、オセロをウソップとロビンでやっていたのだった。
3回勝負して、結局3回ともロビンの圧勝だった。
「誰もロビンには、敵わないな。」
とチョッパー。
「一番強いのは、ロビンだな。」
と感心しながら言った。
その言葉に反応した男がいた。
「ロビン、俺と勝負だ!!」
何を言い出すのかと思えば、ゾロが颯爽と登場した。
『一番強い』という言葉に反応したのだった。
「?」
ちょっと、困惑しているロビンだったがおとなしくオセロ版の前にまた腰を下ろした。
「無理だよ、ゾロじゃぜ〜ったいロビンには勝てないよ。」
と笑いながらチョッパーが大声を上げた。
「んなもん、やりもしないでわかんねえだろう。」
なぜだか自信満々のゾロ。
「ハンデもらったって、あんたにゃ無理よ。」
と小馬鹿にした笑いを浮かべながらナミが近寄って来た。
「んだと、じゃ賭けようじゃねえか。俺が勝ったら、おごってもらう。ロビンが勝ったら俺がおごってやるよ。」
「いいわよ〜、約束忘れないでよ。ゾロのおごりなんて、珍しいチャンスだわ。」
「言ってろ!!」
「ふふん、ロビン!!こんな奴コテンパンにやっつけちゃってね。」
なんだか、ロビンの全く関係ない所でオセロ勝負が始まってしまった。
他のクルーたちも集まっていたが、「ゾロの負け」で一致してしまったので賭けはこれ以上成立しなかった。
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