アルエド パラレル部屋

□ラプンツェル 2
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とりあえず、命にかかわる病気ではないと気が付いたからです。
安心すると同時に、とても恥ずかしくなり顔を赤らめました。

「やっぱり、・・・この病気は、し、死ぬのか?」
「大丈夫だよ。普通の生理現象だから。そんな事で死んでるなら、世の中の男はみんな死んでるよ。」
「そ、うなのか?・・・オレ、お前のこと考えると、胸が酷く痛むんだ。会えないと思うと、息がつまって、呼吸すらできねえ。これって、なんか病気なんじゃないのか?」
「ラプンツェル・・・。」

こんな告白に、アルフォンスはどう答えていいのか悩みました。
自分以外に他人を知らないラプンツェル・・・。
だから自分にそういう感情を持ってしまっただけなのではないのかと。

男同士で持つべきではない、その想いを持たせてしまったとアルフォンスは自分を恨みました。
それと同時に、自分にも同じ想いがあるのだと知っていました。

自分自身も、ラプンツェルの事を考えると胸が痛み、息がつまり、上手く呼吸が出来なくなるのです。

「…大丈夫だよ、ボクも同じだ。君のこと考えると、苦しくなる。」
「…アル。」

涙を溜めた目を、アルフォンスに向けます。
なんて綺麗な涙なのでしょう。
手のひらで優しく拭ってあげました。

「オレ達・・・、同じ病気なのか?」
「そうかもね…。」
「じゃあ、一緒に・・・死ぬのか?」
「どうだろう、解らないけどそうかもしれないね。」

ラプンルェルがあまりにも可愛らしくて、思わず意地悪を言ってしまいました。
頬に当てた手のひらをそのままに、顔を優しくなでます。
すると、泣いていたラプンツェルは微笑みました。

「そっか・・・、アルと一緒なら・・・一緒なら死んでもいいや。」

あまりにも綺麗に笑うので、アルフォンスの心は止まりそうになりました。
そして、力を込めて強く強く抱きしめました。

「ア、アル?どうした?辛いのか?」
「ううん、大丈夫。だけど、このまま少しだけ居させて。」
「いいけど、座ってもいいかな。…なんか、アルの顔見たら安心して、気が抜けた。」
「いいよ、…もしかしてちゃんと眠れてなかったの?目の下が色変わってる。」
「だって、…変な病気で、死んだらオレお前と会えなくなると思って…怖くて。でも、寝るとまた同じように…なんか出るし。」
「そっか、そうだよね。ラプンツェルもお姫様みたいだけど、ちゃんと男の子だもんね。」
「アル?」
「じゃあ、いい方法教えてあげる。」

そいういとラプンツェルのスカートをまくり、手を潜り込ませました。
そして優しく中心に触れます。


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