夢を見る
□夜兎の宿命
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『兄ちゃん!これ!あげるアル!!』
『お花?あははっ
ありがとう 神楽』
その物語はずっとずっと昔のお話…
今は離れ離れの夜兎の兄妹の物語
神楽はまだ幼い
俺が守ってあげなくては
いつも神楽はいじめられている
夜兎だから
『神楽!帰ろう!』
『うん』
パシャパシャ
ピチャン
雨が降っている
毎日 … 毎日…と………
降り続いてる
『お日さまはなんで顔を出さないの?』と神楽が言ってきた
俺にもわからない
夜兎にとって
お日さまは
敵なんだ…
『神楽…兄ちゃんはね家を出ようと思うんだ』
『なんで?』
『もっと広い世界を見てみたいんだ』
『いいヨ!兄ちゃんは自由ネ!私は大丈夫アル!』
神楽は
俺よりも強い
だからね
こう言ったんだ
『弱いやつに用は無い』
そして
俺は春雨の
第7師団の団長になった…