the prince of tennis
□梅雨の良い所
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6月中旬の土曜日。
氷帝レギュラーメンバー達は、いつものように部活に励んでいた。
パコンパコンというボールを打ち合う小気味いい音がなるコートの中で、1人難しい顔をしている人物がいた。
眠り王子、芥川慈郎だ。
ジローは空を見上げ、一瞬だけ顔をしかめると皆に言放った。
「皆ぁ〜〜今から雨ふるよ〜〜。」と。
しかし外は天っ晴れ。
太陽もサンサンと日照り、肌を照り付けている。
「なに言ってんだジロー??こんなに晴れてんじゃん。」
岳人がピョンピョン跳ねながら、ジローに言った。
「信じたくないなら信じなくていいC〜〜。」
と、少し拗ねたようにジローが言うと
「俺は信じるぜ。ジローの野生の勘ってやつをよ。」と宍戸が言った。