監獄日和

□焔
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妹子が牢の中に入ってきた時、ワタシは習慣的に彼の心の焔を見た。


驚いた


そして、思わず自分から彼に歩み寄っていたのだ。
ソラも妹子の具合を伺っていたようだった。


彼の焔はワタシと全く同じ色だったのだ


それがどういう事かというと、一言で言えば"運命"。
同じ色の焔…魂をもつ者と会う確率は一生で出会う人の内2人や3人、といった数値だ。
同じ色の魂とは、言葉に出さずとも心が触れ合えるようなもので、遥か大昔から決まっている運命共同体。
頭ではわかることの出来ない心の感覚である。


それに、こんなところで…


会うなんてね?
仮面の下で目を細める。

まだまだ神様も捨てたもんじゃないな、と心の中で思ったのだった。
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