pkmn短編集

□Nの旅 inジョウト 2
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エンジュには不思議な力があったから、まだ探索してみたい気もしてなくはなかったのだが(二つの塔からは何かの神秘を感じた)、一度石から元に戻ったら石にまたなるのは面倒だとゼクロムがいうのでそのままとりあえず上空で待機。


「風の流れがいい」

「そうなの?」

「このままあの湖にでも行こうか」

雲の切れ間から太陽の光を目に優しい美しさで反射する湖面が見えた。
拾ったマップから見れば(ゼクロム(石)がそこら辺の草の中に落ちてるのを目ざとく発見したもの)あそこは怒りの湖といって、チョウジタウンの北にあるらしい。

「風の流れっていうか……つまりはあの湖で水浴びしたいってことなんだよね?」

「半々だな」

「当てずっぽうだったけど5割も占めてたのか」

「…お前相手だとうまく誘導されてしまう」

「よくマイペースって言われたっけな……ブラックくんに…」

「いくか…」

「うん……」


英雄は雲を裂いて光の中を進む。
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