愛犬万歳2

□AIKENBANZAI2
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――ゴチソウサマデス。では、他の主従にはないかもしれない、Kさんとご主人様の間だけの決まりごと、ありましたら聞かせてください。

K: 力に頼らない。

プレイも含めて、実は彼も力業は好まないんです。

彼は、口ではすぐに鞭だの拘束だのって騒ぎますが、一度も行使したことはない。

使われたら僕も一気にテンションが下がってしまいますし、そうなったら彼のファンタジーも壊れてしまう。

彼は屈折した過保護をプレイで楽しんでいますから。

そう、言い方を変えればドムスという魔法の王国にリアルの血はそぐわないとう事ですかね。

余計に伝わりにくいですか?

…では、カットして下さい。 

――カットなんて勿体ないことしません(笑)うちの主人にも聞かせてやりたいですね、そのセリフ…

ではドムスに関係してもう1つ。実はうち、中庭で、外からは見えないところに「ししおどし」があるんですけど

Kさんの住んでいるドムスに他のドムスにはないであろう珍しいものとか、特徴とかありますか?

K: 特にはないと思いますが…。

僕は余り他所に行ったことがないので比較が出来ないですね。ごめんなさい。 

――…俺は、Kさんのお宅ほど立派な本棚は見たことないですけど、俺の家にもないし…

では、ちょっと聞きづらいことですが、思い切ってお尋ねいたします。今までご主人様にされた「お仕置き」のうち、一番つらかったことって何ですか?

K: 彼が出ていった事ですね。

完全に拗ねた彼が「お前は此処で好きにしろ。自分はドムス・ロサエに行く」と言い放って出て行ってしまったのです。

何の音沙汰もなく1週間。

ちょっとした放置プレイだと思おうとしたのですが、いかんせん行先がドムス・ロサエ。

もし、彼がそのまま向こうでハマってしまったら。

行っみてやっぱりダメだと思ったものの、上手く伝えられないまま気付けばいつしか地下の犬に。

そうなればいずれにせよ、僕は彼の犬としてお払い箱です。そして僕の快適なドムスライフもあっさり終焉。

そう考えたら、もうどうにもこうにも気を揉んで、胃が痛くなるわ、頭痛はするわ、挙げ句眠れなくなるわで散々な思いをしました。

まぁ、結局戻って来ましたから杞憂に終わって済んだのですが。 
――うわあ、それはキツそうですね。俺は、うちの主人の放置プレイで1日持ちません。

ちなみに、何をしたんですか、その時(お仕置きの原因を教えてください)

K: 僕が彼に突っ込まなかったから。

いいえ、そういう意味ではなくてですよ。

彼は僕に罵られたいんです。馬鹿にするとムキになって騒ぐんですが、それがきっと楽しいのでしょう。

でも僕は、いちいち反応するのが面倒臭いんです。

それでいつぞや彼が、又何かヤラカシて騒いだ時に「僕は眠いから、かまって欲しいならドムス・ロサエに行って好きなだけ罵倒してもらってきたら如何ですか」って突き放したんです。

そしたら、です。

僕だけにツッコミを求めるなんて、本当に「愛すべき馬鹿」ですよね。 

――体よく惚気られた気がしなくもありませんが…あんまり突っ込むとヤブヘビになりそうなのでこの辺にします。

では気を取り直して…あなたのご主人様の秘密、ここでこっそり暴露してください!

K: 秘密ですか…。日常的に脳ミソがダダ漏れしているようなひとですから、秘密も何も全部表に出てしまって、暴こうにも暴きようがないのですが。

強いて言えば、寝顔がシュールです。目を開けていたり、笑顔で泣いてたり、咀嚼してたり。まあ、秘密というにはあまりにお粗末ですが。…申し訳ありません。 

――ありがとうございます。そのことは俺の胸に…って、これ記事になるんでしたね(笑)

一応イニシャルOKだし…すみません。帰ったら、怒られるかも…

では再度気を取り直しまして、最後にご主人様にメッセージをどうぞ。

K: 僕は今の暮らしにとても満足しています。このスタイルをずっと継続できるように、努力してください。 

――…あ、いえ、気持ちがダダ漏れで、俺が照れそう(笑)

では、次にインタビューを受けてくれそうな方を紹介していただきないのですが、誰かいい人いませんか?

K: 次は、じゅ…

わー! ダメです、名前はそのままはダメです。もっとオブラートと言うか、謎めいた感じ…

K: え、シンプル過ぎますか?もう少し何かって…

では、次は美犬で名高い、某家の2人です。

たいして変わってない?
僕はあまりひとと交流しないので、フレンドリーな表現は苦手なんです。
これで勘弁してください。

――十分ですよ。それでは、次に行きたいと思います。

本日はありがとうございました!



協力/らま
企画制作/海藍




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