愛犬万歳2
□AIKENBANZAI2
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えーっと、この住所は、ユーモアのセンスに定評のあるあの方ですね。
なになに…「悪い人ではないが、若干社交性に難あり」?
知ってますよ、何度も本の貸し借りしてますし…
〜ピンポーン〜
――こんにちは、海藍家のモンドです。今日はよろしくお願いいたします。
お名前はどうしましょう?一応イニシャルとかでもOKですが…
K: R.B… Kです。
――了解です。えーっと、Kさんとお呼びしていいですか?
では、早速、質問を始めますね。
――まず、Kさんのご主人様ってどんな方ですか? 一言でも、長々とでも結構ですよ(笑)
K: 一言で言えば「馬鹿」ですね。修飾語を付け加えるなら「愛すべき」「馬鹿」。
――あ、なるほど。では、ご主人様の「ここが素敵!」というところはどこでしょう?
K: 僕に対して甘いところです。溺愛と言っても良いでしょう。
おかげで僕はとても居心地の良い暮らしをしています。
――それは、素敵ですね! 逆に「ここは直して」というところは?
K: 騒がしい。いちいちなんにつけ大騒ぎする。
レストランでスープをこぼした時なんて、一緒にいるだけで羞恥プレイですよ。
――…確かに直してほしいかも…でも、スキなんですよね?
K: 先程も言いましたが、僕にとって彼と暮らすのはとても心地良い。
もし、彼に心底嫌悪を感じていたなら、こんな風には思わなかったでしょう。
遠回しですか?
…では、好きです。