愛犬万歳２
□ＡＩＫＥＮＢＡＮＺＡＩ２
134ﾍﾟｰｼﾞ/138ﾍﾟｰｼﾞ
――こんにちは、海藍です。本日はよろしくお願いいたします。
ヴェスタ： え？私の犬希望ですか？それはどうもありがとうございます。
――貴方に愛されるというのも、大変魅力的な提案ではあるのですが、まずは、インタビュアーのお仕事をさせてくださいませ。お名前はどうしましょう？一応イニシャルとかでもOKですが…
ヴェスタ： う〜ん、そのままヴェスタで…。
――了解しました。それではまず、口慣らしの質問から始めたいと思いますが、お覚悟はよろしいですか？？
ヴェスタ： 口慣ら…あ、フェラ○ですか？いえ私は構いませんよ、今ズボンを脱ぎ……ギャフッ！！
――そんなに緊張しなくても、取って食ったりしませんよ(笑)
ヴェスタ： ごめんなさい反省しました。血に濡れた拳と対極の笑顔が怖いです。
――ああ、ごめんなさい。お洋服は汚れていませんか？血ってぞくぞくしますよね〜…は、失礼いたしました。ちゃんと仕事します。
では早速。英語も日本語も堪能なヴェスタ様にこんな質問を。「I LOVE YOU」って言葉がありますよね？今一番その言葉を伝えたい相手を思い浮かべてください。
ヴェスタ： うん。…伝えたいのに先約（恋人）いる方ばっかりです(┬_┬)
――あらら(笑)でも、想うのは自由ですものね、そのままで構いませんよ。もしこの「I LOVE YOU」って言葉、「愛」とか「恋」「好き」という言葉を使わずに日本語にするなら、どんな訳をあてますか？
ヴェスタ： 私は貴方の全てを奪う。ですかね。奪い奪われ与え与えられ…・・・ドサッ
――ああ、そんなに難しく考えないで…
ちなみに明治に生きたとある文豪は「（貴方と一緒に見ると）月が綺麗ですね」と、また他の文豪は「私死んでもいいわ」と訳したらしいですよ。さあ、気軽な気持ちでお教えくださいませ。
ヴェスタ： 俺の物になれ。
――…は、失礼いたしました。あまりの素敵さに放心しておりました。
ぜひ、その言葉、今あなたの頭の中に思い浮かんでいる相手に言って差し上げて下さいね。
ヴェスタ： イアン！ さあ！ 今すぐ私のも………ギャァァァーーーーッ！！！
――ギャー、何か飛んできた！！ …無駄話はこの辺にして、本題の質問に入りましょうか？
ヴェスタ： その前に治療して貰っていいですか…。レオの野郎…。
――あ、えーっと、海藍かなり不器用ですが、大丈夫ですか？では、失礼しまして手当てしながらお話を聞かせていただきますね。
まず、あなたが「ああ、ヴィラに染まってるなあ」と思う瞬間ってどんな時ですか？？