愛犬万歳2
□AIKENBANZAI2
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――ご好評に応え、再びアクトーレスの赤裸々な本音をえぐりだします覆面座談会2。前回とはメンバーを変えて行っております。では皆様、よろしくおねがいします。
ABC:よろしくおねがいします。
――今回はご主人様がたよりご質問をいくつかいただいております。ではさっそく――"アクトーレスにとって好ましい客とは"
A: じゃ、ぼくから――賢いお客様です
――といいますと
A: 情動をコントロールできて、なおかつゲームを楽しめる方とは、スムーズに仕事ができます
B: 概して、遊びなれた方ですね。犬の反抗も楽しめる。そういう方のほうが、犬も畏れるんです
A: 調教ってのは暴力を使う知的ゲームですからね
――Cさんは
C: やらせてくれる客
――は?
C: 本音を言うと、酒おごってくれて、ついでにやらせてくれる客が好ましい
B: 本音剥き出しすぎだろうが!
――い、いいんですよ。ほかのおふたりはその辺は
A: ぼくは特にお客様とは……
B: わたしはプライベートには踏み込まれない方だと助かります
C: こいつ新婚なんで
B: やめろ! 身元がわかるわ!
――しょっぱなから波乱含みでございます。では、皆様、逆に"面倒な客"とは?
A: 気まぐれな方はやりにくいです
B: 飴と鞭の使い分けはいいんですが、本物の気まぐれは犬がおかしくなるし、われわれにもストレスがかかります
――気まぐれはいやですね
B: ほかにも、経験がないのに突っ走る方は手がかかりますね。あの、まだ馴らしてないうちにフェラさせちゃうような
A: お客様の怪我が一番厄介なんですよ。遊びが中断してしまいますから
――Cさんが苦手なのは
C: ドM
B: ……また