愛犬万歳2

□AIKENBANZAI2
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前の飼い主に徹底的な快楽を叩き込まれてきたアレックスは、榊の愛撫にひとたまりもなかった。

特に乳首は弱いらしく、ツンと赤く立ち上がった乳首を指で押しつぶすように揉むと、そのたびに抑えていた声が漏れた。

「ひっ…あああ……っ、そこ、さ、わるなっ……!」

耐え切れないとばかりに上気した顔をイヤイヤと振る様が可愛らしい。

それに精悍な外見と比べて漏れた声は快楽に濡れて酷く甘い。

犬なりのプライドがあるのか、唇を噛み締め必死に声を出すまいとしている。

もっと泣き声を聞きたくてもう片方の乳首に吸い付くと更に切ない喘ぎ声を上げ、仰け反った。

甘噛みしながら背中やわき腹を撫で回す。うっすらと汗をかいたアレックスの肌は筋肉の張りがあり、すべらかで吸い付くようだ。

一つ一つの性感帯を確認するかのように、榊は全身をくまなく愛撫した。

「ああっ、くっ……!んん……!」

時間をかけた焦らすような愛撫に息も絶え絶えのアレックスは恨めしげに睨んできた。

完全に勃ち上がり、ダラダラと蜜を垂らすペニスを擦りつける。ここに触ってほしいのだ。
榊は腹につく勢いのペニスの裏側に舌を這わせる。

「はっ…あ……」

大きく腫れ上がりヒク、ヒクと誘うように揺れるアレックスのペニスはまるで茹でたてのフランクフルトのようだ。
榊はそれを思いっきり頬張った。

「やッ……ああー!」

突然の強い刺激に思わず足を閉じかけたが、股の間に体を入れられている状態では閉じようにも閉じられない。
アレックスはシーツを握りしめ身を捩ることで快感の波をなんとかやり過ごした。

「あっああ…っ!!くぅっ……!」

ペニスに歯を立てると、ジューシーな肉汁がどんどん溢れ出してくる。

熱い肉にむしゃぶりつきながら、榊は鍛えられた大臀筋を左右に開き、その間にひっそりと息づくアヌスに指を差し込んだ。

抵抗はなく、赤ん坊の口のように柔らかく指を銜え込んで上手そうにしゃぶる。
オイルを塗りこみながら拡げる間もそこは愛撫をねだるようにギュ、ギュ、と収縮してきた。

アスリートの筋肉の鎧に覆われた場所である。アレックスのアヌスは柔らかいが随分と狭いように感じられた。

まさか処女ではあるまいが、時間をかけてほぐした方がいいだろうか。

しかしペニスとアヌス、前後に与えられる刺激にアレックスはもう耐えられないという風に榊の髪を掴んだ。

「も、いいから……は、早く…アンタを入れてくれよ……!」

恥も外聞もなく真っ赤に顔を染めて懇願する。
榊の方ももう限界だった。

榊は指を抜くと、太腿を大きく広げた。
みっしりと詰まった肉を左右に割りながら、ペニスをあてがう。
駆け出してしまいそうになる気持ち抑えつつ、ゆっくりと体を進める。

「うぁああああ……っ!」

欲していたものを与えられ、アレックスは大きく声を上げ体を仰け反らせた。

アレックスのそこは狭く弾力があり、そして熱かった。
柔軟な締め付けは、気を抜けばペニスごと持っていかれそうになる。

榊は初めて快感を知る少年のように夢中で腰を打ちつけた。

「ひっ、あ、あ、ああっ、あああ……!」

腰全体を使って奥を突き上げ責め続けると、アレックスは悲鳴じみた声を上げながらしがみついた。

「……アレックス」

名を呼ぶと、快楽に解けきった栗色の目がぼんやりと見上げてきた。
汗で張り付いた前髪を掻きあげてやり、その額に口づけを落とす。

やっと手に入れた。

万感の思いを込めて榊はもう一度囁く。

「アレックス……」

じっと見つめられ、アレックスは戸惑うように視線をそらすと、続きを促すように腰を振った。

揺さぶられ小刻みに体を痙攣させるアレックスは限界が近かった。

互いの腹にこすられ続けたペニスからはどくどくと多量の蜜が零れ、その腹を汚している。

「……ぁ、はあッ…あ…も、はやく……っ」

榊は奥の一点を狙って一気に追い上げた。

「ひっ、あ、や、ああっ、あああ……あああああっ……――――!!!」

激しい責めにアレックスはたちまち絶頂へと追い詰められ、きつく内部を締め付けた。
その刺激に榊も導かれるように最奥へと精を開放した。
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