愛犬万歳2

□AIKENBANZAI2
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僕の意図に気づいた犬が、目を見開いてこちらを見る。不自由な口元から抗議のうめきが漏れる。

そう、穿いたままイクんだよ? いっぱい出してズボンを汚しちゃうね? はしたないね? ほら、もうこんなに音がする。

言葉でからないながら、布越しにも分かるほど熱をもった昂ぶりをぐちゃぐちゃ音をたててこね回してやった。

「ん……フッ……」

鼻に抜けるあえぎ。ギャグの隙間から唾液がしたたる。快感に耐え切れず、突き出すように腰が踊り始める。

正面に立つ僕の目に、おいしそうな乳首が映る。ツンと立ったイヤらしい果実。
思わず誘われて口をつけてみる。

コリッと甘噛みしてやったら、辛抱のない仔犬はその刺激でたわいなくイッてしまった。

あれ、もう? 我慢がきかないね!

「ん……んんんっ…んふっ…」

生汗に光る体をぶるぶる震わせて仔犬が射精すると、厚い生地が僕の手の下でしっとりと湿った。

ロベルトを呼んで犬の位置を変える。
汚れたズボンを脱がせ、素っ裸で床に這わせた。

手首足首の鎖を、わずかに余裕を持たせて床のフックにつなぐ。
言葉にならない声がかわいいから、ギャグはそのままだ。

無防備に尻をさらす仔犬の後ろに立つと、やりたい責めが思い浮かびすぎて迷ってしまう!

あらわになった後孔には、くぐもった音をたてる太いバイブ。

孔との隙間から、クリームがとろとろ溶けだして内腿に流れる眺めがたまらない。
本格的な調教に入る前に、ひとまずこのおいしそうなお尻を味わっちゃおうかな?

ウィークデイの間、かわいい仔犬を想って貯め込んだ欲望を発散させないと、僕のほうがどうにかなりそうだ。


僕は犬の後ろに膝立ちになって、着衣をくつろげた。
バイブをゆっくり引きぬいて、濡れそぼった蕾を狙う。

美しい筋肉のついた広い背中をひとなですると、挿入の気配を察した仔犬が前に逃げを打とうとした。でも、いましめがそれを許さない。

「ん…ん…んっ!」

鎖をじゃらつかせるのを抑えつけてエラをめりこませると、犯されることにまだ慣れぬ犬の背が弓なりに反った。

仔犬ならではのきつい締めつけに一瞬もっていかれそうになり、歯を食いしばって持ちこたえる。手綱を持ち直す気分で犬のわき腹に手を添え、ぐっぐっと奥深くまで揺さぶってやった。

「んっ…ふっ…」

嬌声を耐えようとする、かわいい意地っ張り。
薬を使った上で犯してるんだから、キモチよくならないわけないよ?

案の定、中の感じる所をしつこくごりごり擦ってやったら、ギャグの隙間から洩れる啼き声に甘い嗚咽が混じるようになった。

「ん…んふっ…ぅんんん……」

前に手を回して犬の股間を探ると、再び固く反り返って先端を濡らしている。

簡単にイカせないように、ぎゅっと根元を握り締めてから律動を速めると、仔犬は手足の鎖をじゃらつかせてもだえ狂った。

薬で敏感になった内壁が、ぴっちり僕のペニスに絡みついてキモチいい。
やばい。興奮が一気に沸点に達する。
我慢はあきらめ、欲望のまま激しく突いて甘美な締めつけを味わった。
中のうねりで、仔犬の性感も溶けだしているのが分かる。

ほとんど同時にスパークした時、仔犬が僕の動きに呼吸を合わせ、みだらに腰をうねらせたのを僕は見逃さなかった。

床につっぷした仔犬は後孔から僕の欲望のあかしを垂れ流し、朦朧と息を切らせつつ絶頂の余韻にひたっている。

かわいい、かわいい僕の仔犬。
僕に抱かれる時、まだちょっと拒絶反応を示すのは、皮一枚残った男の矜持、そんなの風前の灯だ。

あともう少し。あともう少しでペットは僕のものになる。

完全になついたら、ドムス・アウレアのふかふかのベッドでうんとかわいがってやろう。

我慢させないで思い切り、失神するまでイカせてやろう。

犬の金色の髪は、おひさまの匂いがするに違いない。

大きな体を抱きしめ、その髪に鼻をうずめる時をうっとりと夢見ながら、僕は責め具が載った銀色のワゴンに近づき、カテーテルを手に取った。

――― さあ、今日はどんなふうに躾けてあげようか?



(終)




作/べりんだ
企画/マダム・汁流




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