愛犬万歳2

□AIKENBANZAI2
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『僕の仔犬』



僕の名前はセオドア・ジョン・フィツジェラルド3世。

ベルエアの金持ち学校で、女の子たちは僕に“スティール・プリンス(鋼の王子)”なんてあだ名をつけて―目がスティールブルーだから―僕がプロムに誰を誘うか、ひそひそくすくす噂し合ってる。

でも僕はプロムなんて興味なし。ダンスのパートナーがカボチャでも構わない。
今、僕の頭を占めてるのは全然別のことなんだから。

今日も、週末の予定を訊いてくるクラスメイトを「あとでメールする!」と振り切って、迎えのリムジンに飛び込んだ。
車はそのまま空港へまっしぐら。空港からは自家用機で“アフリカの某所”へまっしぐら。

退屈な日常にしばしのお別れ、楽しい週末の始まりだ!

「ご希望どおりに準備してあります」

調教部屋の扉を開けながら、アクトーレスは僕にそう告げた。

たくましい白皙の男が、天井から吊るされている。広い肩。長い手足。金髪に群青の瞳。

ギャグで口元がゆがんでいるけれど、美貌は損なわれていない。
僕はわくわくしながら彼のそばへ歩み寄った。

両手は高くまとめて吊るされ、裸の厚い胸板が汗に濡れている。
上だけ裸で、下はズボンを穿かせてある。

顔をほてらせ瞳をうるませて、何かに耐える風情。
抑えきれずよじれるその腰からは、くぐもった機械音。

後ろに回って尻に触れると、布越しに手に当たるごつごつした感触から、バイブが埋め込んであるのが分かった。

僕のリクエストどおり、前と後ろに催淫クリームをたっぷりと塗りこんでから仕込んであるはずだ。

手のひらに当たる異物を軽くゆすってやると、鼻で「く……ン」とせつなく啼いた。

かわいい、かわいい僕の仔犬。

1か月前、僕の17歳の誕生日。パパが僕をここドムス・レガリスに連れてきた。
ケージの中に待っていたのは、パパのサプライズ・プレゼント。

恐怖を隠して僕を睨みつける群青の瞳に、僕は一目で心奪われた。

元ドイツ連邦軍兵士。血統書つきのドイツ・シェパードの仔犬だ!

興奮して礼を言う僕に、パパは笑いながら

「お前が責任もって飼いならすんだぞ」

と注意を与え、自分の犬のセルへ行ってしまった。

あの日以来、僕はプレゼントを飼いならそうとヒマを見つけてはヴィラに通いつめているわけ。

ヒスパニック系のハンサム、アクトーレスのロベルトは頼りになるサポート役だ

彼は僕の好みをよく理解してる。今日も薬のチョイスと仕込みは彼に任せた。

僕のお気に入りは快楽責め。調教は媚薬と射精コントロールを中心にしている。
僕は仔犬が快感でどろどろになる姿を見るのが好きなんだ。

でもそのせいで、ちょっとキモチよくさせすぎ…甘やかしすぎかな?
調教途中で僕のほうがつい、つまみ食いに夢中になっちゃったりもして。
反省、反省。パパに怒られないよう、犬はきちんと躾けないとね。

でもロベルト、今日は薬の量が多すぎじゃない?
犬はもうすっかり出来あがっちゃってる感じだ。
ぎゅっと閉じた目元を赤くし、ぶるぶる震えながら腰をせつなげにゆすっている

これじゃ触っただけでイっちゃうかもよ?

でもそれも楽しいかもね。
僕は犬の前に立ち、わざと下を脱がさないまま布越しに股間をやわやわ刺激して
やった。
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