11/24の日記
20:53
SS6
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「人を、殺したことはありますか?」
「ああ。忍だからな」
「そうですか。…ファイさん、貴方は?」
答える代わりに、ファイは小首を傾げて優しく優しく微笑んだ。
まるでお行儀よく花屋に陳列するドライフラワーのように、死んだように枯れている姿が優しかった。
黒鋼が殺した1000人よりも、ファイの殺した1人は重かっただろうか。
けれど誰が誰の命の重さを量れるというのだろう。それは傲慢でしかないはずだ。
それでもファイは未だに己の殺戮を認められないのだ。
風呂いってこよう
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