11/22の日記

22:29
SS4
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「だって仕方ないじゃないかオレはずっと好きだったんだもの。好きな人が目の前にいたんだ、浮かれるくらい当たり前じゃないか…」

段々と弱くなる語調は随分震えていて泣きそうだった。
だからといって黒鋼がその発言を寛容に聞いてやらなければならないいわれはないし、状況的に罵倒してやってもいいくらいだ。
ファイの酒の強さは黒鋼と張るくらいだから相当なものだが、それでも前後不覚になるほど酔い潰れているのだから、貯蔵庫は被害甚大かもしれない。

「俺に向かってよくもまあヌケヌケとそんな台詞が吐けたもんだなテメェは!」
「君が怒ってるから言い訳してるんですー」
「そういうのを火に油を注ぐっつーんだよ!」
「あれー?もしかして嫉妬?」
「誰が誰に嫉妬してるって?」
「君がアシュラ王にー」
「嫉妬じゃねぇよ激怒してんだ!あの野郎が死んでからもテメェの夢に出やがるのも気に入らねぇが、それを惚気るテメェにはいっそ殺意が湧く!」
「それ嫉妬っていうんじゃないかなー」
「うるせぇ酔っ払い泣かされてぇか!」
「今ヤったら吐く…」
「じゃあ戯れ事吐かしてねぇでさっさと寝ろ!」
「今寝たらまた夢見そう」
「寝言であの野郎の名前言ってみろ、す巻きにして馬小屋にほうり込むからな」
「じゃあおやすみのチュウしてくださーい」
「なんでそうなる!」
「オレが君のことしか考えられないように」

夢で君に逢えますように










昨日久しぶりに酔い潰れてもういろいろ勘弁してください…

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