銀魂BL小説

□高土
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あの夜の出来事を鮮明に覚えている…満月の綺麗だったあの夜を...













「ククッ…よぉ十四郎…来てやったぜ…」




「ちょっ…晋助!?なに敵地に乗り込んでんだテメェは!?」




「…会いてェと思ったから来た…理由はそれだけだ…」




「せめて場所を選んで来いよ…見つかったらことだぞ!」




「バーカ…見つかるわけねェだろ…お前さえ静かにしててくれればな…」




ドサッ




「あの夜みたいに大声で鳴くなよ…また途中で止めることになるぞ…」




「…ッ…わざわざこんなとこでヤらなくても…!」




「こういう緊張感があった方が…お前は感じんだろ…?」




「…あのなァ……んんっ…」




言葉を発する前に口を塞がれてしまう




「…ん……ッ…」

 

呼吸が出来ない…苦しい…




「まさか…まだ呼吸の仕方が分かんねェのか…?」




やっと開放された…荒い呼吸で俺は答える…




「はぁ…はぁ…うるせェよ…晋助がいきなり…するから……んんっ…」




また塞がれた…あまりの苦しさに俺は意識を失ってしまう...




「…十四郎?…ったく…だらしねェなァ…」







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




意識を取り戻したとき…俺は見知らぬ場所にいた…




「…どこだ…ここ…」




「…俺の部屋だ…」




晋助は窓縁に座り…外をながめていた




「ここが…晋助の部屋…」




そこは物静かで…とても晋助に似合う場所…




「おい…お前今…何考えた…?」




そういうと…晋助は俺を鋭い眼で見る…




「…な…なにも考えてねェ!!」




動揺して反射的に強く言ってしまった…晋助の顔が一瞬曇る…




「………」




無言で近付いてくる晋助…とうとう息がかかる距離に…




「……ッ…」




…絶対ェキスされる…また呼吸ができなくなっちまう…




「…なァ…十四郎…お前…今キスされると思っただろ…?」




「…へ?…お…思ってねェよ…!!」




「…嘘つくな…お前の考えなんか…手に取るように分かるぜ…!」




「…ッ…ちょっと……思った…」




「ククッ…キスなんかしねェよ…」




「いつもするくせに…」




「…すねんなよ……なァ…キスより上のことしようぜ…」




…キスより上…って……ここでヤるつもりか!?




ドサッ




「…ちょっ…まっ……心の準備が…!!」




「お前は女か…そんなもんいらねェよ…」




「…だって……と…隣に聞こえちまうだろ!!」




「安心しろ…誰も近寄らねェようにしといた…たくさん鳴いていいぜ…」




「…ッ……」




なにも言い返せない…クソッ…自分が情けねェ…




「…なんだ…抱かれたくねェのか…?」




そんなことはない…俺は…ただ…




「…晋助はいつもそうだ…身体目当てで俺に近寄ってくる…」




愛してるなんて…一度も言われたことがねェんだ…




「…当たり前だ…俺はお前じゃなく…お前の身体に惚れてんだからな…」




その言葉は…期待していたものとは正反対でとても冷たいものだった…




「…ッ…」




ドゴッ




俺は抑えきれなくなり…晋助を…殴ってしまった…




「…あ…」




殴った後に気付く…俺は…この世で最も愛しいと思える存在を…傷つけたんだ…




「…ッ…痛てェな…」




その綺麗な顔に残る…赤い傷跡…後悔が俺を支配する…




「…晋…助……悪ィ…やっぱ俺…お前とはもう…」



ーーーー続くーーーー
なんか続きますw
暇な人は是非みてね^^
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