青々と世界は茂り。
□真っ白な少女
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招かれるように進んでいく。
暗闇の中を、灯りも持たず、普通にてくてくと歩いていく。
蓮の目にはこの先に何か光るものが見えているようだった。
もちろん視覚的なものではない。
感覚的なものだ。第六感。シックスセンス。
俗に言う"カン"だが少年は迷わない。
迷うには選択肢が必要だ。
選択を迷うには選択した後を予想して恐怖しなければならない。
そして選択するには勇気が必要だ。
少年には恐怖も勇気もない。
つまり選択するか否かの前に、迷うか否かの前に、蓮に選択する作業はないのだ。
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