×だれのもの?×

にーに受けのショート
なんか亜細亜で取り合いしてます


↓本文↓

「全く、お前達はどうしていつも喧嘩してるあるか!」
「別に……これ喧嘩じゃない的な」
「そうです、まっとうな話し合いですよ」
「耀さんの出てくる幕じゃないよー?」
(な、何あるか!何で我が一人だけ仲間外れにされなくちゃいけないあるか!
そんな横暴認めないある!)
「我も話に入れるよろし!」
「駄目に決まってるじゃないですか」
「き、菊……我はそんな子に育てたつもりはないある……」
耀はうなだれた。その様子を見た3人は顔を見合わせて言う。
「やだなぁ、耀さんの事で話してるんだから当たり前でしょー」
「普通首つっこまないし的な?」
あまりにもしれっと恥ずかしい事を言われるので耀はうつむいた。
(こいつら……一体どんな話してるあるか)
しばらくそのままでいると、3人の笑い声が聞こえだした。
「何がおかしいある!きちんと話すよろし!」
「いえ、何でもありませんよ」

以降、3人は喧嘩のような話し合いをする事はなくなったという。
その代わり、

「ちょっと、耀さんは私と散歩するんだよー!」
「俺とヘタリアファンタジアの続きやるって決まってるし的な?」
「いえいえ、私が丹精込めて作った懐石料理をお食べになるんですよね?」
あまりの剣幕に思わず口を出してしまう耀。
「お、お前ら喧嘩しなくなったと思ったら何あるか今度は!」

「だから、あんな話し合いはやめて直接戦おうとなった訳ですよ」
「は?」

訳が分からずにいる耀に、
「さて、結局どなたを選ぶんですか?――当然、私だとは思いますが」
「な、」
「俺以外まじありえないし」
「ちょっ、」
「えー、そんな事ないよー!私だって十分選びがいあるよー!」
「何言ってるんですか。私と食事する方がゲームや散歩よりよっぽどいいですよ」
「自信過剰にも程があるんじゃね的な。俺はあくまで論理的に考えてるし」
「うーん、何言ってるのか湾には分かんないなー。だって耀さんは私といるのが一番だもん」
「何と言っているのか分からなくても本能で感じてください」
「それまじむちゃぶりだし。面白いからどっかで使っていいですか?」
「何それー!湾が馬鹿な子みたいじゃない!」
「あれ、そうじゃなかったんですか」
「菊ちゃんは湾に喧嘩売ってるのかなー?」
「いや、そうとしか思えないし。つか結局どっちも選ばれないんだからこの喧嘩ムダじゃないっすか的な」
「香港くんも随分と自信があるようですね。でもその自信も結局は若いが故の浅はかさですしね、小僧さん」
「は、俺が小僧ならあんたはじじいだし的な」
「そうだそうだー!じじいが恋慕してるんじゃなーい!」
「それが適用されるなら耀さんが一番適用外じゃありませんか。それに年が近い方が落ち着きますよ」
「耀さんは別なんだもーん!じじいはひっこんでろー!」
「それが一番いいんじゃね的な」
「皆さん私を侮ってますね。こう見えてもほんの半世紀前にWW2経験してますからね、強いですよ」
「今はどうだか、って事だよー!ふーんだっ」
「まじそれウケるわ」

(お前ら、)

「はぁ……まだ分からないようですね。ここは一度武力行使を、」
「受けて立ってやるわよ!耀さんのためなら死ねるもんねっ!」
「めんどいけどしょうがない的な」

「お前らいい加減にするある!!!!!!!」

――訳が分からずにいる耀改め、3人の馬鹿っぷりに腹を立てた耀に、
ある意味平和で、ある意味平和でない日々に終わりが来るのは相当先のようだ。<


☆あとがき
これも前に書いたやつ。
こういうの楽しいよね。(え


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