ＮｏｖｅｌⅠ
□通学路
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緩やかな下り坂
ペダルを漕ぐ足は止まってる 君の笑い声は風に消えていく
だけどその風は何故だか春みたいに暖かい
通学路
「おぃっ、ちょーたろぉ」
耳元で囁かれる大好きな人の声
デコボコ道
自転車が揺れるたび肩にそえられた手が強くしがみつく
「ん？何ですか？」
カタンと音をたてて自転車が跳ねる
「おぁっ‥と……明日さ、部活午前からだっけか？」
「そうですよー。明日は８時に迎えに行きますから」
「おぅ、頼んだぜ」
カタン
カタン
十字路の交差点
信号は中々変わらない
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