VOCALOID拾いました。

□プロローグ
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それは約2週間くらい前の出来事。


時刻は夕方の5時過ぎ、
歩きながら両腕を頭上に上げ、体をのばす。
肩と腰と肘がポキポキと疲労感のある音をたてる。
腕を下ろながらあくびをする。
「疲れた…」
右手で前髪をかきあげて明日の予定を思い出す。

衣装デザイン6枚描くとかツラい。あり得なすぎ。
めんどくさいなぁ、しかも本屋行かないとなぁ。
あ、ブログ更新もしないと。

そんな事を思いながら学校の出入口、正門に向かって歩いていた。
ボーッとしてたら背後からヒールでカツカツと猛ダッシュで走る音が聞こえた。

「美音ちゃん!み・お・ん・ちゃーん!!」

振り返ると美術部の先輩だった。

「先輩?どうしたんですか?」
「美音ちゃんって確か美術部と造形部だったよね?」

何で部活なんだ?

「あぁ、はい、そうですけど…」
「もしかして美音ちゃんって服とか作れちゃう感じ?」
「服は作れませんけど服をアレンジなら出来ます。」

すると突然先輩は私の肩をガッチリと掴んだ。
「じゃあコスプレ服を頼みたいんだけど良い!?」

先輩の希望的な笑顔は見える。正直めんどくさいが断りづらい。

「まぁ暇だったらやります。」
「やったー!ありがとう!!じゃあバイバイ!」
「お疲れ様でしたー」

夕方なのに元気だなーと思った。

「コスプレか…」
めんどくさいなぁ。
そう思いつつ家に向かった。
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