BOOK1
□両想い
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「何をする!」
「あ、ごっゴメン」
ぱっと腕を離すと鬼道の顔が真っ赤だった。
あぁ…顔赤くしてもカッコイイな、そう思った。
「俺、鬼道の事好きなんだ!!」
唐突的に出た言葉は、
今まで言えなかった言葉。
何故、今口に出してしまったのか自分でもわからない。
でも今言わないと鬼道はまたどこかに行ってしまう気がしたから。
鬼道に嫌われちゃったかな、
きっと気持ち悪いとか思われちゃったよな。
どうしよう。
後から後悔感が溢れてくる。
でもそんな後悔何て必要なかった。
「とんでもないクズ野郎だな///」
そう言って鬼道は
俺の事をぎゅっと優しく
抱きしめてくれた。
[End]